【産業カウンセラー】役に立たない?資格保有者が徹底解説

【産業カウンセラー】役に立たない?資格保有者が徹底解説

産業カウンセラーはもともと国家資格でありましたが、2001年9月に厚生労働省の技能審査が廃止されたことに伴い民間資格に変更となりました。

産業カウンセラーは役に立たない」との噂は本当なのでしょうか?

産業カウンセラーの資格保有者が解説していきます。

産業カウンセラーって何?

産業カウンセラーとは、働く人と組織の課題解決の支援を目的としたカウンセラーのことです。

一般社団法人産業カウンセラー協会JAICOでは、倫理綱領に使命として3つ記載されています。

1.産業カウンセラーは、人間尊重を基本理念として個人の尊厳と人格を最大限に尊重し、深い信頼関係を築いて勤労者に役立つことを使命とする。
2.産業カウンセラーは、社会的現象や個人的問題はすべて心のありようにより解決できるという立場をとらず、勤労者の問題は勤労者をとりまく社会環境の在り方と関連していると捉える。
3.産業カウンセラーは、産業の場での相談、教育および調査などにわたる専門的な技能をもって勤労者の上質な職業人生(QWL:Quality of Working Life)の実現を支援し、産業社会の発展に寄与する。

引用:一般社団法人産業カウンセラー協会

そして産業カウンセラーがクライアントを支援していく活動領域が、3つあります。

  • メンタルヘルス対策支援
  • キャリア形成支援
  • 職場における人間関係開発・職場環境改善への支援

産業カウンセラーについては、詳しく別のブログ記事に記載していますので、あわせて読んでみてください!

【自己成長】自分と向き合い成長する資格、産業カウンセラーとは?

令和以降、メンタルヘルスやコンプライアンスなど精神的な部分が注目されるようになりました。 その中で、「産業カウンセラー」という資格が注目を集めています。 産業カ…

産業カウンセラーが役に立たないと言われる理由

産業カウンセラーが役に立たないと言われる理由

産業領域に特化したカウンセラーということがわかりましたが、なぜ産業カウンセラーが役に立たないと言われるのでしょうか?

産業カウンセラーの資格合格者が徹底解説します!

社会的な認知度が低い

産業カウンセラーとは、産業で働く人のキャリアから環境までを支援するカウンセラーですが、残念ながら社会的認知度は高くありません。

なぜかというと産業カウンセラーと近しい資格「キャリアコンサルタント」があるからです。キャリアコンサルタントは、キャリアの領域を専門としています。

キャリアコンサルタントの活動領域は4つあります。

  • 就職支援領域
  • 教育領域
  • 地域領域
  • 企業領域

参照:特定非営利活動法人 キャリアコンサルティング協議会

活動領域に産業カウンセラーのキャリア形成領域と重複する部分があります。

キャリアコンサルタントは国家資格のため、民間資格の産業カウンセラーよりも認知度は高いです。

よって、企業も産業カウンセラーよりキャリアコンサルタントを求める場合が多く、産業カウンセラーの認知度は低いのです。

産業カウンセラーとしての求人が少ない

産業カウンセラーの認知度も低く、キャリアコンサルタントと混同されがちなところで、求人が非常に少ないです。

よって、フリーランスとして活動されるカウンセラーが多いです。

また、未経験での産業カウンセラーの募集はほとんどないため、アルバイトやボランティアを通じて経験を積むことからスタートになります。

しかし、近年のメンタルヘルスに対する注目により、産業カウンセラーという資格の需要が高まりつつあります。

求められる人物像が限られている

産業カウンセラーは、健康管理室等産業医の下で働く機会が多いことや、企業内で幅広い年齢層の社員と面談をします。

そのため、産業カウンセラーも社会的に経験を積んだ人が求められることがほとんどです。

産業カウンセラーに対する社会が求める条件が高いことから、限られた人材のみカウンセラーの仕事を得ている印象があります。

産業カウンセラーは役に立たないって本当?

役に立たないって本当?

中々求人がなく就職先が少ないといったネガティブな意見が多いですが、自己研磨やスキルアップのためにはとても役に立つ資格だと感じています。

ここでは、産業カウンセラーの勉強をしたことで得られたメリットをご紹介します。

傾聴力が身につく

授業内で、カウンセリング実習をすることで人の話を聞く姿勢を学びます。

カールロジャーズの来談者中心療法を中心に学び、傾聴の姿勢を身につけます。

傾聴力は、仕事から日常生活において役に立つスキルです。

物事を俯瞰して捉えられる

カウンセリングを行うにあたり、カウンセラーとしてクライアントの話を頭で展開し反応を見ていきます。

クライアントはどんな状況にいて、何を伝えたいのか、考えながら聞くことで物事を俯瞰する癖がつきます。

仕事においても俯瞰する力は、とても役に立つ力ですね。

産業カウンセラーはどんな人におすすめ?

どんな人におすすめ?

実際に講座に通い、資格保有者として感じた「おすすめする人」はこんな人です。

  • 定年後のセカンドキャリアを考えている方
  • 人事系のお仕事に就いている方
  • 医療、福祉関係の方
  • フリーランスの方
  • 部下のマネジメントにお困りの方

産業カウンセラーの資格を取得することで、メンタルヘルスや産業についての知識があると証明できます。

資格が、ご自身の活躍の幅を広げるお手伝いをしてくれるはずです。

まとめ

産業カウンセラーは役に立たない?資格保有者が徹底解説について、いかがだったでしょうか?

資格取得後、すぐにカウンセラーとして就職することは難しいです。

しかし、ボランティアやアルバイトとして経験を積むことで就職することは可能です。

興味があることは積極的に学んで、挑戦してみることをおすすめします!

最後まで、お読みいただきありがとうございました!

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